​■しっぷろメンバー紹介   (つづき)

​にしこ (西村 聡彦)

しっぷろメンバー02

こんにちは!東京で大学院に通いながらピアサポートの勉強をしています。茫漠とした雪原を独りゆく道程にも似た大学院生活の中で、私に元気を与えてくれるのは、詩歌です。例えば若山喜志子のうた。

  ほそぼそと氷の下をゆく水の己(おの)れをとほす音のさやけさ

このうたを口ずさむとき、思い浮かぶのは郷里の新潟の雪景色です。私にとって冬の時代、病気の辛い頃は、自分に目を向ける余裕はありませんでした。ピアサポート(仲間)のおかげで人生を取り戻し、凍てつく氷の下を流れる水の音に耳を澄ます、そんな時間が持てるようになりました。

働いていたメーカーを退職して、私がソーシャルワークの単科大学に編入学したのは、6年前、50代にさしかかろうとしていた時でした。それまで拠り所にしていた競争の社会から、共生の社会を目指す学問に触れて、価値観が大きく変わりました。

 

「ピアサポートは障害や困難のある人だけでなく、あらゆる人の間で可能なのですよ」。ピアサポートを学び始めてまもない頃、ある先生にこう言われました。当時の私にはよく理解できませんでしたが、今ではとても共感できます。ピアサポートの原則は、ひとりひとりが尊重され、誰もが生きやすい社会のためにとても大切なことだと考えています。

ピアサポートで大事にされる原則の中で私が一番魅力を感じるのは、一人ひとりの世界が尊重されることです。さらにそのお互いの世界を、対話を通じて分かち合うことは、ピアサポートの中でのとても素敵な営みだと思います。なぜならそれは、それぞれの人をこれまでの世界からより広い世界へいざなってくれるからです。

 

私は美しいものにたくさん触れたいと思っています。冒頭に紹介した詩歌のような美しいことばの他にも、美しい絵や音楽が好きです。須賀敦子や酒井駒子、キースジャレット、モネなどです。それから美しい風景や花や、風の音、そして人の美しい立ち居振る舞いなども。

 

こうした美しいものたちから得た感動や発想をもとに私の世界を耕したいと思います。そして、いま一緒にいてくれる友人、それから今後出会う友人たちと、お互いの世界を持ち合い、分かち合うことを大切に楽しみにしています。そのことで、自分の世界がより広い沃野(よくや)へと変わっていくことを願っています。

しっぷろメンバー02_お気に入りのものの写真

私のお気に入りのものの一部です