精神的困難の経験に圧倒された時、未来が見えなくなることや、自分自身が持つ可能性や力を信じられなくなることがあるかも知れません。しかし自分を信じること。それが難しい時には迷いながらも歩みを進める仲間の姿に触れること。それがきっと自身の歩みを進める力になると私たちは信じています。そしてその仲間の姿こそ、ピアスタッフ、ピアサポーターの姿なのだと思います。

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　近年、自身の精神的困難の経験をいかして精神科医療や障害福祉サービスの場で働く「ピアスタッフ・ピアサポーター」と呼ばれる人たちを多く耳にするようになりました。彼らの存在や可能性は困難の最中にいる当事者のみならず、精神保健医療福祉に従事する専門職からも関心や期待を寄せられ、従来の支援の在り方を見直す機会とされることも少なくありません。そして、この流れは世界中で拡がっています。一方で、ピアスタッフ・ピアサポーターにまつわる情報がまだまだ少ないことや、実際の姿に触れる機会はそう多くないのが現状です。

 

　私たちはピアスタッフ・ピアサポーターの姿や声を伝え届けるこの取り組みを通して、精神的困難の経験を有するすべての人が自分の可能性を信じて、その歩みを進めることを願っています。そしてこのサイトが、歩みを進めるきっかけの1つとなれるのであれば、嬉しく思います。

　

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※当面はピアサポートワークに携わる人たちの声を広く届けたいという思いと、現状を明らかにしたいという思いから多様な立場の（有給・無給や雇用契約の有無に関わらず）人の声を取り上げたいと考えています。

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※現状、精神的困難の経験を有する当事者で精神領域で対人支援（特にピアサポートワーク）をする人の事を呼ぶ際、事業所単位で様々な呼称がありますが当サイトではひとまず「ピアスタッフ、ピアサポーター」と呼ぶこととします。​