​■しっぷろメンバー紹介   (つづき)

​りえちん (佐々木 理恵)

みなさん、はじめまして。このWEBサイトの言いだしっぺの、りえちんです。​

 

私はいま、東京都内の精神科医療の場でピアスタッフとして働いています。20代後半まで精神科医療福祉の世界と縁遠い生活でしたが、いまはどっぷり。そしてピアスタッフを取り巻くアレコレについて考え込むことが多く、自己との内なる対話が多めの日々です。おそらく人より物事を斜めから見てしまう所があり、たまに引かれます(笑)自己との対話の渦に飲まれそうになった時には ①とにかく洗濯をしまくる ②一人の時間を持つ…等々色々なことをして自分自身との関係づくりにもいそしんでいます。​

ピアサポートやピアスタッフに関する関心事は沢山あるのですが、先ずは日本における現状を(良いことも、そうでないことも)とても知りたいという気持ちから、仲間と共にこのサイトを作ることにしました。

最近のお気に入りの言葉は以前とある研修で出会った講師から教えて頂いた以下の言葉です。“If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.”(早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け)

自分にとって「こんなサイトがあったらいいな」的な感じでこのサイトを作ることにしましたが、その結果が他の皆様にとっても役立つものであるのならとても嬉しいです。

 

リカバリーやピアサポートといったものに出会って10年ちょっと…といったところでしょうか。当時通っていたデイケアでは、夕方に仲間と一緒に毎日のようにお茶をしたことや入院中に仲間と過ごした時間が私自身のリカバリーやピアサポートの原点です。沢山のくだらない話や時にじっくりと色々な話をしたことが思い返されます。ともすると直ぐに深刻になりがちだったあの頃、お互いに自虐的であったとしてもそこに拡がる笑いやくだらない話、通じ合えた感覚に救われ、肩の荷が下りるような時間にどれだけ支えられたでしょうか。あの頃はまだ「ピアサポート」という言葉を知らなかったように思いますが、そこにあったのは確かにお互いを支え合う営みでした。

 

「みんなそれぞれに色々あるよね」という暗黙の共有事項からかお互いに踏み込み過ぎず、でも気にはかけている。みんな傷つきの中に居ながらもギリギリのラインを狙って繋がったり離れてみたり。そんなあの頃の時間にはピアサポートが大切にしている「安心・安全」があったように思います。そんな安心・安全が根底に流れる時間を重ねたことで「自分は自分であって良い」と思えるようにもなりました。誰かになりたいと願ったあの頃よりも、少々ポンコツな自分や残念な自分であっても笑って、そして時に真摯に付き合ってくれる仲間がいる今が嬉しく、愛おしく思います。

ピアサポートが日常のあたり前の営みから精神保健サービスの中に含まれていく流れの中に身をおくと、色々な考えが頭の中を巡ります。発病当初にピアスタッフに出会っていたら何か違っていただろうか…とか、それがピア「スタッフ」である必要があるのかないのか…。そんな事も時折考えます。

ピアスタッフの仲間と話をしてみると働き方や、職場での受け入れ体制、業務内容、ピアサポートとひとくちに言っても考え方、価値観が多岐にわたることもわかってきました。また本来、安心・安全であるはずの支援の現場ではピアサポートの対極ともいえるような世界観が一部では拡がっており、毎年の様に痛みを覚える事件が報道される現状です。

 

この様な中にあって、病の経験を有する当事者が精神保健サービスの中で何が出来るのだろうと考えます。でも何も出来ないわけでも無いとも思います。まぁボチボチ、考えていけたらと思っています。

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