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​■しっぷろメンバー紹介   (つづき)

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​みどりん (青山 碧)

こんにちは。みどりんです。


ピアサポートという概念について勉強中の身ながら、このサイトに関わらせていただいています。わたしは今まで精神科の看護や教育という場で仕事をしてきました。これらはひととひととの間で成り立つものでしたが、行為する人の在り方次第で相手と恵みを分かち合うこともできるし、相手の主体性を奪うこともできるものでした。

 

それに気づいたとき、過去の自分の在り方を責めて動けない時期がありました。それでも、そんなわたしにそっと寄り添ってくれるひとたちがいました。そのおかげでわたしはいま、過去は過去として、いまを丁寧に生きることを大事にしています。

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ひとの経験も自分の経験も同じように価値があって尊重されてよいのだと思えるこの場を、もっと知りたいと思っています。

数年前、医療や看護といった狭い世界しか知らなかったわたしに、WRAPの体験クラスを勧めてくれた先輩がいました。当時のわたしは自分の存在を赦すことが出来ずに、自分で自分を苦しめているときでした。そんなときに出会ったのがりえちんであり、今でも対話を続けている仲間たちです。はじめはガチガチで、自分の言葉で自分を表現することがとても難しく感じました。患者さんのことは医療の言葉を使って平気で表現することは出来たのに、です(いま考えると、ため息が出てしまいますが・・)。

 

そのクラスでは、自分の感覚や感性を丁寧に扱って、愛しんで表現する人たちと出会いました。その人たちは、他者にも優しいまなざしを向け、穏やかな関心を向けているのでした。自分に価値を認められなかったわたしでしたが、「そのままでいい。むしろそのままがいい」というメッセージを受け取りました。そのクラスの安心できる場に身を置いて素直に自分のことを自分の言葉で表現できたとき、ゆでたまごの殻がつるんとむけたような感覚を覚えました。

そうでした。わたしは言葉で表現することが、好きだったのでした。

 

職業人として専門職としてちゃんとした言葉で語ろうと頑張るあまり、自分もお相手も生身の人間であるという本質を見逃して、人としての感覚を感じるところから遠く離れてしまっていたのかもしれません。

 

その時から、人と人とがフラットにいられ、自分も相手も大事にできる場の尊さを感じ始めました。その後、リカバリーカレッジや経験専門家の会と出会い、その価値観に共鳴して活動をしてきました。コロナの情勢下で思うように活動できないことも多くありますが、最近になって、恩恵も多く受けていることに気づきました。オンラインでの対話は落ち着いた空間で、移動などの余計なストレスをかけずに行うことが出来ます。直接的なやりとりではなく、文章を読んだり動画を見たりするといった方法は、自分で情報やタイミングを選択することもできます。しっぷろの活動は、このコロナの時代にリアルでなくても繋がりを持ち続け、届け続けることのできる活動ではないかと思っています。

 

しっぷろという場で、たくさんの人の経験や思考を経た知恵や学びを分かち合う営みに関われることに感謝しています。

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