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​■しっぷろメンバー紹介   (つづき)

しっぷろメンバー紹介05

ながおかもん (長岡 千裕)

こんにちは!ながおかもんです。


医療保健福祉サービスがそれを受ける人のためにあるのだとしたら、そこにはピアスタッフがごくあたりまえにいて欲しいと思っています。また、ピアサポートという営みがあちらこちらとごくあたりまえに拡がって、孤独や孤立を感じている人が手を伸ばせば届くような世の中になるといいなと思っています。

 

私は普段は地域にある支援機関で、ソーシャルワークの仕事をしています。生活を送る上での様々な困難は、誰もが経験しうることも結構多いと感じていて、特定の人たちで考えるのではなくみんなで暮らしやすい地域や世の中のことを考えていけたら救われる人は大勢いるんじゃないかなとそんなことを考えています。

しっぷろのサイトに関わるようになってから、私は不思議と今の自分につながる事柄…自分の原点であろう出来事が想起することが多くなりました。

漠然と人を助ける仕事がしたいと思った小中学校の時の看護師さん達との関わり、恩師から学んだ多くのこと、精神保健福祉士実習で関わってくださった実習先の利用者さんたち、精神保健福祉士として現場に出てから出会った多くの利用者さんや当事者の方達、一緒に仕事をした他機関で他職種の皆様。多くの出会いが学びになり、励まされながらここまできたなぁと思います。

私がピアスタッフにこだわる原点は、恩師から事あるごとに言われていた「利用者(当事者)から学ぶ」そして「利用者(当事者)中心」ということにあります。頭では分かっているつもりでも、新人PSWだった頃は自分のスキル不足や経験不足もあって、実はよく分かっていなかったのではなかったな、と思います。特に「利用者(当事者)中心」であることは、経験を重ねれば重ねるほど、簡単に言い切れる世界ではないなと感じています。

またピアスタッフ(私の居た地域では「当事者職員」という呼び方をしていました)との協働も私が働き始めた十数年前からも言われていましたが、当時の自分を思うと、その価値も意味もよく分かっていなかったのではないかと反省しています。それでも、働いて数年経った時に色々なことに行き詰まって、その時思ったことは、「私の悩みを当事者の方(経験がある方)に聞いてほしい!」ということでした。そして、当事者主体のサービス(支援)を提供していくには、いわゆるピアスタッフとの協働が欠かせないと思いました。

 

当事者主体を目指していくならば、そこには常に当事者の視点が入るのはごくあたりまえのことではないかということ、専門職といえども精神的困難の経験のない者達が、どんなに知恵を絞っても限界はあるのだと自分自身のこととして感じます。

支援者と対等に活躍されるピアスタッフが増えること、ピアスタッフとの協働があたりまえになり、今よりももっともっと「利用者(当事者)中心」となること、そんな世界の中で私も困難を感じる方の一助として働けるようになることを強く願っています。

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