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No.001
精神障がいピアサポーター
―活動の実際と効果的な養成・育成プログラム
【紹介してくれた人】佐々木 理恵さん(ピアスタッフ/精神科医療_病院勤務/東京都)
【お勧めする理由】
この本は2013年に出版された本で、日本におけるピアスタッフ・ピアサポーターの活動やその役割が、それまで以上に関心を集めた時期と重なります。
本書は著者・相川さんご自身がピアサポーターと共に働いた経験から生まれ、そして「つぶれていってしまうピアサポーターをこれ以上生まないためにも」(本書のはじめにより)という想いをベースに書かれています。精神障害当事者の力を信じ、当事者の声に長く耳を傾け続けてこられた相川さんの優しく、そして非常にわかりやすい言葉で綴られた本書は近年の精神保健領域で関心を寄せられているピアサポート・ピアスタッフ・ピアサポーターについて理解するはじめの一歩にぴったりの本。
私自身、ピアスタッフ・ピアサポーターとして働くとき「一体、自分の働きは何なのだろう。経験を活かして働くというけれど自分はその働きが出来ているんだろうか…」と迷い悩むことがしばしばあります。そのような時に本書を開き、ページをめくるなかで原点となる自分自身のピアサポート体験を思い返し、身の回りで起きている事柄(その時々の悩みなど)を整理する助けになっています。
手元に置いておき、迷った時・考えがグルグルとしてしまう時などに、何度でも手にとり、そして読み返したくなる本です。精神保健領域におけるピアサポート・ピアスタッフについて知りたいけれど、どこから手を付けて良いのかわからない…という方にはまず本書からはじめてみてはいかがでしょうか。
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