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​No.008 (2022年1月掲載)

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家族のこころの病気を子どもに伝える絵本

①ボクのせいかも… 
  -お母さんがうつ病になったの-

②お母さん どうしちゃったの…
  
-統合失調症になったの・前編-
③お母さんは静養中   
​  -統合失調症になったの・後編-

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【紹介してくれた人】​蒲原綾子さん (ピアスタッフ/ピアサポート専門員/兵庫県)  

【お勧めする理由】

この本(1~3)は、精神疾患<うつ病(1)統合失調症(2.3)>の親をもつ、子どもを中心とした一家(サポーターも含む)を、絵本で分かりやすく描かれているところが気に入っています。
  
この本に出逢ったのは、ピアサポーターとして活動し始めて、7 年が経った頃でした。当時の私は、少しずつ、自分の体調を整えることはできていたものの子供はもちろん、家族・事業所の方・居宅介護のヘルパーの方・主治医にも、しんどさを自分の言葉で、上手く伝えられていない事もあったりしました。ピアスタッフとして働く中でも協働は大切ですが、家庭の中でも子供や主人・家族、自分自身のまわりのサポーターの協力がないと「いい感じで働き続ける」ことは、できないと思っています。
  
絵本の部分、後ろの解説、工夫やヒント等、何度も読み返しながら、自分の経験できない症状のことも精神科医の先生の解説等も参考に、わかりやすく学ぶこともできます。同じ疾患名、同じ薬を飲んでいても、症状の出方は10 人いれば10 通り、100 人いれば100 通り、同じ人でもその時々で変わってくると、私は思っています。
  
絵本の最後には、病気の特徴、解説もついていて、子ども(家族)に伝えることを整理する
書き込めるページやメモページもあります。
 
ピアサポーターの話を聞きたいという将来福祉の仕事を目指しておられる学生の方や病院の他科の看護師さん、地域で支える民生児童委員の方たちにも紹介しています。「人に伝えることってむずかしいな~」と思われている方がいたら、良かったら、一度、手に取ってみてください。
  
私自身、家族にとって、何度も読み返したい大切な一書です。

こちらの紹介文掲載は草の根市民基金・ぐらんさんの助成により実現しています

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