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​No.010 (2023年3月掲載)

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チームリーダーの教科書図解 フジマキ流 アツイチームをつくる  

【紹介してくれた人】​永井 隼一さん(ピアスタッフ/障害福祉サービス事業所勤務/北海道)  

【お勧めする理由】

最初にお伝えするとこの本は私が、というよりかは私が勤めている法人の代表『やべっち』から勧められたモノであり、トピックの趣旨から若⼲外れてしまうかもしれませんが、『⼈と本との出会い』のお話ができればと思います。

 

職場や環境に慣れず、うつ病を発症し、職を転々した後⼊院。こんなテンプレートな出来事が20代半ばから30 代前半に起こり、すっかり⾃信も希望もなくしてしまい、(元からそれほどなかったのですが)退院し、デイケア⽣活が板についてきた頃、上にも書いた当時代表でもなんでもなかった『やべっち』から声を掛けられたことが、福祉の道に携わる第1歩になりました。
 

発病し、転職を繰り返していたころは全てクローズで働いており、⾟さや苦労を吐き出すことも出来ず、抗不安薬が⼿放せず、ある程度上の⽴場になると、不安やプレッシャーに耐え切れず⾃らフェードアウトしてしまうため、3年も続けば⻑い⽅でした。
 

現在の職場は当事者が主体となって⽴ち上げ、運営しており、そこまで他⼈と⽐べて何か、というような事は少ないのですが、それでも以前の様に働けず、病気、障がいを抱えた当時の⾃分はどこか劣等感を抱えている感覚があったのだと思います。
勤めて数年経ち、この著書を渡された時に、正直なところまたプレッシャーに潰れてしまうのではないかという不安の⽅が強く、ストレートなタイトルも相まって複雑な気持ちでした。
しかし、以前と違うのは、⾟い時に職場に相談できる⼈がいる事、⾃⼰開⽰が出来るようになった事、何より⾃分らしくいられる、⾃分らしく働けている事で、きっと⼤丈夫だと思えるようになりました。複雑な気持ちの中には期待されているという事に対して単純に嬉しかったことも覚えています。


勤めて8 年になり、障害者⼿帳も返還し、近々クリニック通いも卒業の⾒込みが⽴っています。転職などは考えてはいませんが、そろそろ⾃⾝のスキルアップや次のステップに進むため、この著書を⾒返している次第です。

こちらの紹介文掲載は草の根市民基金・ぐらんさんの助成により実現しています

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