Q.05

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​専門職と同じような仕事をすることが多いと感じています。ピアならではの仕事はどうすればできますか?

<質問者:今まさにピアスタッフ、ピアサポーターとして働いている方>

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※レスポンス下さった皆様のお名前表記は、ご本人の希望するお名前にて掲載しております

<レスポンスしてくれた人>

お名前:五十嵐 信亮(のぶあき)さん

お立場:精神科デイケアで働く

ご地域:福島県

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ピアスタッフ

デイケアの補助、職場内の様々な事務作業補助

業務内容:

​(2021.11.17掲載)

また、ある福祉事業所の社長さんから聞きましたが、雇用側はピアに対して、職場の仕事を分担してもらい、ピアの良さを出してもらいながら、事業所として障害者雇用率も達成したいと思っているそうです。欲張りですね。某光の巨人に例えると、地球防衛隊に所属して、他の隊員と同じ仕事をしながら、ここぞというときには変身して、他の職員には出来ない仕事(ピア光線w)をして欲しいのだそうです。

専門職の仕事を割り振られ、それをこなすことが出来るということは、あなたは仕事が出来る人なのだと思います。

その上で、あなたはもっとピアサポーターらしい仕事をしたいとご希望なのでしょうか。まず、仕事の内容はどうあれ、あなたの当事者性、ピアらしさは自然とにじみ出てくるものだと思います。情報提供をするときには、制度説明だけでなく、制度の使い心地まで伝えることが出来ますし、相談を受けたときには、お話を真摯に受け止め、経験を交えながら相手に寄り添うことも出来るでしょう。

また、ピアらしい仕事にはこんなことがあって、リカバリーに役立つから導入してみてはどうかと、上司に提案することも必要でしょう。専門職の仕事を担っている、と言うことは、職場にはピアらしい仕事を導入する余地がある、ともいえませんか。茶話会とか、言いっ放し・聴きっぱなしの会とか、SSTとかWRAPとかでも良いしょうし、他の働くピアにどんな取り組みをしているか、聞いてみても良さそうです。

でも、職場は見栄えの良い仕事ばかりではありませんから、地味な仕事をこなす中で、何時変身してピア光線を出そうか、今はピア光線を出すべきなのか考えながら、チャンスを窺うことも必要かもしれません。

と言いながら、日々の業務を続ける内に、専門職の下請けをしているような感覚に陥ることも事実で、相手の現状や希望・目標を知らずに、その場その場の上っ面だけ支援していると、余計にそう思えてきます。そんな時は、職場の上司と1日5分間、気になったことを質問できる時間を確保してもらったら如何でしょうか。

相手の希望、誰がマネジメントしているか、経済状況、症状などを確認することで、以前と同じ支援をしているのかもしれませんが、相手に対する見通しを持つことで、少しは深く相手に関わることが出来るような気になるかもしれません。以上、だらだらと書き連ねましたが、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

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本質問回答の掲載は草の根市民基金・ぐらんさんの助成により実現しています

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<しっぷろ運営による言葉の補足>

SST…ソーシャルスキルトレーニング(Social Skills Training)の略で、「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」などと呼ばれ医療機関や障害福祉サービス事業所などで実践されています。詳しくはこちら→ https://www.jasst.net/

WRAP…Wellness Recovery Action Planの呼び名で、日本語だと「元気回復行動プラン」の名で知られています。SSTと同じように精神科デイケアや障害福祉サービス事業所、地域の自助グループや自主的なWRAP活動のグループが全国にあります。精神的困難を経験した当事者の方がWRAPの場のファシリテーター(進行役)をされていることが多いです。

尚、質問がある方は<ネタ募集フォーム>から是非、投稿ください。

しっぷろ運営メンバーにてQ&Aのアイデアの1つとして検討させていただきます。