Vol.01 ザキさんとの対話

第3回目「ザキさんのいまのお仕事」(2021.5.07)

ザキさんのプロフィール

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名前:山崎 将展   呼ばれたい名前:ザキさん

年代:30代     地域:静岡県

働く場:相談支援事業所、精神科救急病院、

 

働いて何年目か:ピアスタッフとして2年目

地域活動支援センターなどなど

ゆっきぃ

しっぷろメンバー紹介07

まずお聞きしてみたいのが今のお仕事(2019年からピアスタッフとして入職した地元の公益財団法人)についてどのようなことをされているか、教えていただいてもよろしいでしょうか。

ザキさん

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​今の仕事は、

  1. 精神科急性期病棟で「フリートークの会」「SDM」

  2. 個別相談 

  3. 県自立支援協議会地域移行部会の委員

  4. ピア団体「ピアサポート連絡会」の事務

  5. 地域活動支援センター

  6. 体験談等の講師…というお仕事をしております。

…というお仕事をしております。​

ゆっきぃ

しっぷろメンバー紹介07

とても多岐にわたるのですね。ひとつひとつ、もう少し詳しく教えてもらっても良いですか?

ザキさん

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1)精神科急性期病棟で「フリートークの会」「SDM」

「フリートークの会」は、精神科急性期病棟で患者さんと医療関係者でフリートークを車座でする際のファシリテーションです。病気の不安や回復への希望、就労の悩み、病棟での過ごし方、精神病とは何か?生きることとは?退院した際の夢、などの色々なテーマを話し合っています。退院された方とある機会でお会いした際、「フリートークの会で元気をもらいました」と言っていただけたのは嬉しかったです。

「SDM」は、共同意思決定(Shared Decision Making)のことで、椅子で集まって患者さんの思いを伺った後に患者さんと医師・薬剤師・看護師・PSW・そしてピアスタッフで意見交換をします。

2)個別相談

今のところは職場のPSWと一緒にご訪問をすることがあります。生活のお悩みをお伺いした後にPSWとは活発な意見交換をします。そのときに「実践の専門家たるPSW」と「経験の専門家たるピアスタッフ」がお互いの持てる力や知恵を出し合う文化が徐々に出来てきました。

特にピア性を発揮するのは「余暇支援」ではないか…と話し合っています。病人同士、そして地域住民としてピアスタッフが利用者さんと生きる楽しみを見出す過程のことです。その流れで1、2件は地域移行支援のお仕事をお手伝いしました。

3)県自立支援委員会地域移行部会の委員

私はピアワーキングというところで会議に参加しています。公私でお伺いしたピアサポーターやその希望者のご意見を県職や専門職に伝えつつ、課題を傾聴したり検討したりして会議を前に進められるよう頑張っています。実はこの仕事はピアスタッフとして入職する前からやっていて、私にとっては原点となる仕事です。2020年10月は「第1回静岡県ピア交流会」が無事に終わり、ホッとしていました。

4)ピア団体「ピアサポート連絡会」の事務  

当事者さんが集まってPSWと一緒に座談会をし、PSWが連絡調整や外部との繋ぎをする形で15年くらい運営されてきました。このたびピアスタッフとしてその事務作業を分担しています。もう5年くらいピアサポーターとして参加している団体なので、ピアサポーターの先輩にはよく悩みを相談していただいております。

 

一番の悩みはバウンダリーですね。今までプライベートで繋がっていた方々が何らかの形で仕事の関係になってしまいますから、ピアサポーターの先輩方に愚痴の一つ二つが言えることはありがたいです。

先輩「ザキさんも早く彼女を作りなさい。(^ω^)」

私「この給料じゃ結婚できないなぁ…。(´;ω;`)ウゥゥ」

…という展開のやりとりで和みます。(笑)

5)地域活動支援センター

利用者さんとお話したり、ジュースで乾杯したりして賑やかに過ごしています。利用者さんの得意とすることをお伺いするのは楽しく、そして利用者さんもそれが励みになって下さる方もいて嬉しいです。時にはフリートーク(大抵はテーマトーク)のファシリもします。

6)体験談等の講師

看護学校や家族会で体験談をお話することもあれば、ピアサポーター養成講座等で仕事の紹介を発表することがあります。あらかじめカンペを用意するのですが、その場の雰囲気や応答で即興することがあります。

PSWと先輩ピアの3人でマイクを回しているときがなかなか感触いいです。でも即興が加わっているので「それを100%再現して下さい」というのは難しいです。(笑)

ゆっきぃ

しっぷろメンバー紹介07

いろいろあるんですね!お仕事の内容についても具体的にわかり、ありがたいです。

ピアスタッフとして入職する前からやってらした活動やピアサポーターとして参加されてきた活動との関係性なども、とても興味深いです。ザキさんは入職されてから2年目と思いますが入職した当初と今ではしていることや勤務時間数などに違いがありますか?

ザキさん

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入職した当初は「これまでのピアサポート活動に給与が発生する」程度の認識と、「晴れて社会人」という嬉しさくらいの考えでおりました。しかし、上司と面談をする中で、「法人はピアスタッフが個別相談をしていくことに給与を払いたい」という組織上の要求を知り、これまでの社会活動から役割活動へと変化させていく過程がなかなか大変でした。

 

今では仲間活動・社会活動・役割活動と満遍なくやっておりますが、当時は役割活動をあまり体験していなかったので、「理屈の上では分かるスタッフとしての動き」「しかし、ピアスタッフは健常者スタッフとも動きが違う」と、毎日が試行錯誤でした。

 

偶々、当時の勤務時間が1日5時間×週2、3日=週10~15時間だったこともあり、新人でありかつ業務に追われる日々を過ごしておりました。県自立支援協議会地域移行部会などに出張すると報告書を書かねばならず、気が付いたら職場のPCは報告書だらけになっていました(笑)。さらに毎週木曜日の精神科急性期病棟と、月に2回の地域活動支援センターの業務があり、あまり自分のオフィスにいない仕事が続きました。雇用の制度上は「障害者短時間トライアル雇用」を利用しており、週20時間まで働くことが目標とされていました。

…ここまででも盛りだくさんのザキさんのお仕事。ここからまた転機が訪れるのですが、これについては次に続きます。(つづく)

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